2020-05-25
1か月マイニングした実績
さて、先日マイニングPCを稼働していることを記載しました。
4月中旬から現在まで、24時間常時稼働にて実績を集計してみました。
この記事で紹介していること
今さらマイニングを始めて儲かるのか仮想通貨に関する情勢
コロナショックによる上昇トレンドの終焉により、ビットコイン(BTC)が120万円から50万円台まで下落後、反発して100万円台まで1か月でおよそ回復しています。
また、5月12日の半減期を迎え、これから大きくトレンド転換が起きると予想されているところです。
アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)についてもだいたい同じような値動きをしていますね。
今回は、PCなどの器材購入費は別として、電気代と成果で割が合うのか、ということを観点に書いていこうと思います。
電気料金に関する情勢
昨年12月に、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの「固定価格買取制度」期間満了に伴う買取価格の爆下げで、70%ほどの減収となりました。
今まで月8,000円くらいで売れていた電気が、12月からは1,000円ちょいとなっています。
前回(https://technokuro.fc2.net/blog-entry-6.html)も書きましたが、どうせ売っても安く、蓄電池も元が取れずに、エコと自己満足しか得られないのならば、電気を使って儲けようということで、マイニングを始めたというわけです。
結論から言うと
わずかに黒字が出ています。
しかし仮想通貨の相場によっては、赤字になります。
詳しくは以下に書きますね。
マイニングの環境
我が家のゴミ置き場に設置されたマイニングマシン。熱も音も生活圏に影響しません。
現在は奥の1台で運用しています。
BBQ用の網にケーブルタイで括り付けられているGPU達。エアフロー的にはとてもよいです。
左の1台はWindowsでCPUでXMR、USBでTTBitにてマイニングしていましたが、実績値があまりにも悪かったので撤去。
PC
マザーボード | ASROCK H110 pro BTC+ | 600円(中古) |
---|---|---|
CPU | Intel Celeron G3930 2.9GHz | 3,600円(中古) |
メモリ | DDR4 8GB | 4,980円(新品) |
GPU | Radeon R9 390 8GB | 13,000円(中古) |
Radeon RX 560 4GB 2個 | 17,000円(中古) | |
電源 | CORSAIR RM Series RM1000 | 9,500円 |
OS | HiveOS | 無料 |
- はじめはWindowsで、TTBit なども併用していたのですが、HiveOSのハッシュレートが高かったので替えました。扱いやすいし安定していてすごくいいです。
- TTBit(BTC only 5,000円)は1台ではとてもじゃないけど稼げません。出金できる約10万円まで120年かかる計算でした。10台で12年、100台で1年。むりげー。
電気契約
オール電化 電化上手
太陽光発電あり(2.7KW)
3月実績(マイニングなし)
買電価格 2万円
売電価格 1,200円
4月実績(マイニングあり)
買電価格 1.5万円
売電価格 500円
昨年4月実績参考(マイニングなし)
買電価格 1.5万円
売電価格 8,000円
- 3月から4月に買電価格が安くなっているには、暖房を使わなくなったこと、お湯の使用量の減少による、エコキュートの電力低下の影響が強いです。
- 昨年のマイニングなしと、マイニングありで買電価格が変わっていないのは気になりますが、昨年は少し4月も寒かったからかなぁなんて、でたらめな記憶で納得しています。
- また、マイニングPCを24時間稼働させてもなお、売電があるということは、発電量がマイニングPCの消費電力量を超えているということです。これはGPUの増強をしてもよさそうです。
マイニング実績
マイニング通貨 | マイニングプール | ハッシュレート | 実績/日 (レートは5月中旬参考値) |
---|---|---|---|
イーサリアム(ETH) | https://ethermine.org/ | 平均 59 MH/s (3 GPU) | 0.0044 ETH (約90円) |
モネロ(XMR) | https://minergate.com/ | 平均700 H/s (1 CPU) | 0.0005 (約3円) |
- レートは、22,000円/ETH XMRは 6,000円/XMRとして換算。
1日 約 90 円 * 30日 = 2,700円/月
太陽光発電の昨月からの減収分を昼のマイニングでの使用量に相当すると考えれば、電気料金は 700円です。
これならば、微力ながら黒字と言えそうです。
モネロは正直ゴミですね。これ出金できる金額になるまで、1年以上かかりそうです。
Celeron1基じゃこんなもんでしょうし、RyzenやCorei7とかに代えても、元を取るのがきつそうなのでこれ以上のことをするつもりはありません。
GPUなんで、やめてもゲームで使えます。それはそれで楽しみです。
GPUのハッシュレート(参考)
Radeon R9 390 8GB
オーバークロック
- コアクロック 1100Mhz
- メモリクロック 1500Mhz
- 最大 29.5 MH
- 最小 14.5 MH
- 最高ランニング温度 75℃
- 最低ランニング温度 65℃
これ以上のオーバークロックをすると、30MH 出ますが、平均は下がりますし、何より熱閾値超過でマイナーが停止します。
もっと丁度良いOC、ご存知の方はコメントよろしくお願いします。
Radeon RX 390 4GB
オーバークロック
- コアクロック 1150Mhz
- メモリクロック 2220Mhz
- 最大 14.6 MH
- 最小 6.5 MH
- 最高ランニング温度 75℃
- 最低ランニング温度 60℃
比較的安定しています。補助電源なしで動作する優秀なマイニング向けGPUと言えそうです。
これ数稼げば強いんじゃないでしょうか。
補足
- とにかく部屋が暑くなります。我が家にはゴミ置き場があって、そこで運用しているから、生活圏への熱被害や騒音被害はありませんが、部屋に置いての運用は無理そう。
- ゴミ置き場のエアフロー対策はもとよりにおい対策で取っていたので、我が家の場合は追加して扇風機やエアコンなどの対策はしていないです。
- 夏はどうなるかわからないです。熊谷の夏は暑いんで。
マイニングをしてみた感想、よかったと思うこと
- 勉強になった。仮想通貨の仕組みや、オーバークロックしすぎると止まるとか。すごく熱いとか。
- 少なくてもお金が勝手にたまる感覚は楽しい。
- 売電価格爆下げでヤキモキしている気持ちが晴れた。
- 太陽光発電ってすごいことに気付いた。家建てるなら、パネル+マイニングがおススメ。
- PCやスマホの未使用時間のネット利用時間が増大したことで、気持ち的に満足感を得た。
ほとんどは自己満足ですね。
結論は「好きじゃなきゃやってられない」な気がします。
まとめ、あとがき
- 太陽光発電しているなら、マイニングすると多少なりとも黒字になりそう。
- 熱問題、騒音問題を解決できる環境があれば、積極的になって良さそう。
- GTX1080Ti とか、めっちゃ高いGPUでなくても、黒字にできそう。
- これから相場が高騰すれば、もっと儲けがでるので、このまま続けていけそう。
- 電気料金は思ったよりかからない。GPUを数枚増やしてみよう。