2021-07-31

プログラミングスクールを利用する意味はあるのか?!

投稿者: KuRo

この記事で紹介していること

プログラミングスクールに行く目的は?

プログラミングスクール卒の実態

私自身、現場で開発をする人間ですが、最近プログラミングスクール卒の人を見かけるようになりました。
未経験からスクールで学んで現場に入ってくる方もいますが、1カ月でいなくなる人もいますし、力をつけていく人もいます。

そんなプログラミングスクール卒の人をディスる現役エンジニアの方々の意見を聞くことも多くなりました。

プログラミングスクールは無駄なのか?

私自身プログラミングスクールを利用したことがあります。

ではプログラミングスクールは万人にとって、本当に有用なのか、あるいは無駄なのかを、私の視点から分析してみます。

KuRo
KuRo
未経験ではありませんでしたが、スクールで得たものはありました。
実は私、スクール卒フリーランスです。

プログラミングスクールとは?

「未経験から3ヶ月でエンジニアになれる」は本当?

スクールが人材紹介業を兼ねているから、カリキュラムをこなせば、エンジニア職に就かせてくれます。

しかし
「なれるけど、現場で通用するエンジニアに、短期間ではなれない」
が実態です。
現場で通用する人間は、「現場での得た知識を自分のものに定着し続けていける人」です。

スクールに入りたいと思うきっかけ(目的と期待の乖離)

おそらく未経験からエンジニアになりたいあなたの思考回路は以下です。

プログラミングスクールを利用しようと考える思考フロー
  1. エンジニアになりたい
  2. でもプログラミングってどうやって勉強するのが良いのかわからない
  3. スクールに行って教えてもらえば、カンタンにスキルゲットだぜ

どうやって勉強するかわからないからスクールに行って「楽してスキルをゲット」は、目的と期待値が不一致です。

KuRo
KuRo
料理するために肉を買いに行ったら、知らないうちにホイコーローが出来上がっている、くらいに現実離れしています。
「おいおい。肉買う金払ったんだから、ホイコーローが食えて当たり前じゃねぇかっ!」ってスーパーに苦情入れるくらいクレイジーです。

どうやって勉強するかわからないからスクールに行く、ならば得るべきは「どうやって勉強するか」ですよ。

プログラミングスクールで学ぶべきこと

身に付けるべきは「技術」ではなく「学び方」と「答えの探し方」

「IT業界は常に新しい技術が生まれ続けている」ことは皆さんご存知でしょう。
だから、勉強にゴールがないわけです。

そんな状況下で、プログラミングスクールで得たスキルが通用するわけがない。

スクールで本当に身に付けるべきスキル、それは
「学び方」
「答えの探し方」
です。

生徒側は以下のような思考で授業を受けるべきです。

プログラミングスクールの生徒のあるべき思考
  • 新しい知識を理解するのに、何から手を付ければよいのか
  • 今学んでいることを、どうやって思い出すか
  • できないことがあったとき、どうやって答えを見つけるか
  • 託されたタスクを理解できなかったとき、どうやって乗り切るか
  • 発生したエラーを、どうやって解決させるのか

きっと講師は「何かわからないことがありますか?」と聞きます。
この時に聞くべきことは「わからないこと」ではなく「どうやってそれができるようになったか」を聞きましょう。

人間タイプ別オススメのスクールタイプ

あなたはどのタイプ?

タイプ 考察、マッチするスクールタイプ
とにかく今の仕事がイヤ!エンジニアになりたい 運否天賦。高いバクチですが、転職型スクールで短期間でエンジニアになりましょう。
スクールの前に教本を買って独学、自分がプログラミングが好きになれるか自己診断しましょう。
勉強のモチベ維持のためにスクールを利用 あなたは勉強を継続するためにスクールを利用すると理解しています。だから講師は「現場のエンジニア」よりも「コーチングできる講師」の方がよいです。
また、同じ目的を持った仲間の存在を意識できる環境が必要でしょう。
開発の現場でどんなことをしているのか知りたい 開発の現場では、プログラミングするよりも「コミュニケーション」する時間の方が多いです。
プログラミングは少しできるけど、実際の現場でどう立ち振る舞うのかわからなくて不安、というあなたは「チーム開発実践講習」があるスクールがオススメ。
自分の知識が現場で通用するのか知りたい
👆私はこれを目的にスクールを利用しました
目的はあくまで「診断」と理解しているあなた。
講師の面談とハンドメイドカリキュラムを提供してくれる柔軟なスクールを選びましょう。

タイプ別スクール(広告あり)

私のスクール受講の経験、調査分析によるタイプ別スクールをご紹介。
ない、この紹介はかなり攻めた、尖ったものですwww
タイプアンマッチの場合は大方うまくいかないと思います。

タイプ リンク(広告) 考察
とにかく今の仕事がイヤ!エンジニアになりたい Code Camp Gate

現役エンジニアが講師となって、現場知識が得られます。さらに専属キャリアアドバイザーがついて、転職に向けたサポートもしてもらえます。転職が目的ならオススメです。
テックアカデミー

キャリアサポートと面談の取り付けをしてくれて、なお転職できなかったら受講料全額返金の転職保証があります。(条件あり)
プログラマーカレッジ

受講料無料が魅力です。転職サポートメインです。きっかけづくりに。
ZeroPlus
未経験からフリーランスは「万人にはオススメ」しません。が、ハマる人はきっといると思います。フリーランス志望で、プログラミングにある程度の素養があれば検討の一つに。
勉強のモチベ維持のために、スクールを利用 CodeCamp

コースがたくさん用意されていて、目的意識をもって学ぶにはいいですね。オンラインレッスンで、講師からの圧力(?)があって、モチベ維持にいいかも。
テックジム

会員同士のコミュニティを持っていて、同じ目的を持つ仲間がいるのでモチベ維持になるかも。
開発の現場でどんなことをしているのか知りたい TECH I.S. チーム開発実習があります。現場と同じような経験ができます。
CodeCampGate プログラミングだけでなく、カスタマーサクセス概論やマーケティングについても学ぶ機会が得られます。すぐに役に立つ知識ではないかも知れませんが、いずれ勉強しなきゃいけない時が来ます。
自分の知識が現場で通用するのか知りたい CODEGYM Monthly
オーダーメイドレッスンで、自分が知りたいことにフォーカスして学べます。
SAMURAIエンジニア 何を隠そう、私が利用したのはここです。現在は色々な形態でのレッスンに対応しているようですが、私のころはメンターが生徒に合ったカリキュラムをオーダーメイドするのがウリでした。

まとめ

スクールを調べてみると、●ヶ月で転職!系スクールが多いですね。
スクール側の利益率が良い証拠だと思います。

決して悪いところばかりではないと思いますが、生徒自身が「転職後成長し続けられるか」がとても重要です。

スクールはきっかけでしかないことを肝に銘じて利用すべきです。
転職系スクールは、結果として転職が得られるに過ぎません。
まして、非転職系カリキュラムを受けるよりもスキルは低いと言ってもいいです。

独学してみてどんどんできるようになるなら、スクールを利用する価値はないかもしれません。
しかし、独学だけでは学べないこともたくさんあります。とくにチーム開発実習や、現場の具体的な作業などは、独学では学びにくいです。

そういう点に着目してスクールを利用するなら、アリだと思います。

何よりも「知識を得る」のが目的ではなく「どうやって知識を得るか」を知るためにスクールを利用すると考えるのが一番大切です。

結論。意味はあるけど、目的意識をちゃんと持たないと無駄金になる。