2020-10-18
Windowsか、Macか、初心者向け、プロユース向けで、永遠のテーマ(?)を独断と偏見で斬る
よくプログラマを目指す方や、パソコンを買おうとしている方(この記事では「初心者」といいます)から「Windows と Mac どっちがいいの?!」という質問をされます。
私は、仕事では主にWindows機(Thinkpad)と、参画プロジェクトで与えられている Macbook Pro を併用しています。
それぞれよいところ、気になるところがあるので、偏見などもあろうかと思いますが、この永遠のテーマを斬っていこうかと思います。
なお、この記事ではゲーム用途では考えていません。主にプログラム周りの仕事をすることに着目しています。
この記事で紹介していること
私の思う Windows のいいとこ、Macに負けてるとこ
いいとこ
筐体・スペックのバリエーションが豊富
何はともあれ、筐体やスペックの選択肢の多さ。
私は特にLenovoのノートPCの「トラックポイント」のパフォーマンスに惚れ込んでいます。
MacはAppleが提供するハードウェア以外はありませんから、選択の幅は明らかにWindowsに分があります。
自分が使いたい用途やライフシーンに合わせて、次のような選択肢に対応できます。
- スペック重視
- 軽さ重視
- 画面サイズ重視
- タッチパネル
お客さんがWindowsであることが多く、環境が合う
これはお客さんの業界にもよるところはあるかもですが、お客さんの「仕事」という面ではやはりWindowsユーザが多いです。
ファイルをメールで送受信したとき、Macからの圧縮ファイルのファイル名が文字化けしたり、濁点と文字が分割され、半角だったりすることがあります。
トラブル未然防止の観点で、Windowsに分があります。
周辺機器が豊富
家電量販店においてあるUSB対応機器など、PCに接続する周辺機器ではWindows向けが多いです。
Macでは動作しなかった、なんていう経験を最近しています。(有線LANアダプタなど)
不足を補う周辺機器、汎用的に対応してほしいじゃないですか。
しかもPC買い替えのときも、周辺機器を使いまわせます。
アプリが豊富
旧来からWindows対応のアプリの多さはMacが追随できない領域です。
優秀なフリーウェアは旧来から愛用されている有名なものがたくさんあります。
○○Storeからのインストールが最近では便利&安心な面はありますが、旧来から使っていたものをやはり使いたい、という思いはありますね。
Macに負けてるとこ
安定性
汎用性に対する最たる悩みは安定性です。
Macのほうが安定しているのは事実ですね。
Macはハード、OS、アプリを完全に囲い込んでいるので、安定して当然です。
Windowsは豊富な対応ができるばかり、ソフト同士の相性問題や、フリーズを多く経験するなんて日常茶飯事というイメージがあります。
統一感のなさ
汎用性の第2の問題は、使用感やデザインの統一感がないことです。
当然ですが、筐体が違えばキーボードレイアウトも違うことだってあるし、ソフトだって使い勝手が違うなんてざら。
私の思う Mac のいいとこ、Windows に負けてるとこ
これ、Windowsの逆なことばかりになりそうなので、違う視点、人が書かないこと視点で書いています
いいとこ
覚えることが少ない
ハード、ソフトの使用感に統一性があるので、覚えることが少なく済みます。
仕事としてはこれってすごく重要ですね。
アウトプットするパフォーマンスを得るのに、インプットする時間は邪魔です。
ソフトが変わって使い方が手探りだと、仕事の終わりは明らかに伸びてしまいます。
コマンドがUNIX
Windowsですと、通常はUNIXと違うコマンドで動作します。
MacはUNIXコマンドで操作できるんですよね。
サーバサイドのほとんどはUNIX系OSですから、Windowsのコマンドを知っていてもサーバ操作するのにUNIXコマンドを覚えなおす必要があります。
Windowsにも、PowerShellやWSLなど、UNIXコマンド(に近しい)での操作もできるようになりつつありますが、完全一致ではありません。
トラックパッドが気持ちいい
Macの「トラックパッド」は本当に気持ちよく操作できます。
動作パフォーマンスも遅延なく、仮想デスクトップを切り替えられます。
下取り価格が高い
次に買い替えようと思うと、Macの下取り価格はとても魅力的です。
Windowsに負けてるとこ
タッチパネル機がない
iPad ではなく、Mac はタッチパネルがありません。
PCでのタッチパネル操作って必要か? でいうと必要です!!!
マウスカーソルを動かすことなる、キーボードのすぐ近くにある場所をポンとタッチした方が早いことって結構あります。
仕事上でも頻繁に利用しています。
- タスクトレイ
- タスクバー
- Windowsでいう「スタートメニュー」、Macでいう「Launcher」
アダプタがでかい
アダプタの先端がMacはでかく、電源タップを占領します。
延長コードが欲しくなる・・・・
高い・・・・
同じスペック帯では明らかにMacは高額です。
下取りが良い分、中古価格も下がりにくいです。
私が思う「結局どっちなのか」ケースごとに考察
これからエンジニアとして成長していきたいならWindowsをオススメ
エンジニアはお客さんのためにソフトウェアなどを制作する仕事です。
さまざまな用途に対応できる汎用的な知見が必要です。
あらゆる環境に適応し得るWindowsのほうが、お客さんに目線を合わせやすいですし、たくさんのソフトの使い勝手に対応する「センス」を磨くことができます。
Macを使わなければならない理由が1つでもあれば Mac 一択
長く付き合うであろうお客さんがMacだとか、iOSアプリを作らなきゃならないとか、1つでも理由があればMacでしょう。
実際に「Macじゃなきゃできないこと」っていうのが iOSアプリのビルド。(Winでもできないことはないが限定的)
私は、ビルドだけ iOS にやらせるスタンスです。
プロなら使用感の統一に逃げずに、汎用に対応できる人間であって欲しい
先にインプットの時間は、アウトプットの邪魔だといいましたが、それに対応してこそプロだと思うんです。
いかなるマシンをも上手に使いこなすこと、これこそプロではないでしょうか。
もちろん、Windowsしか使えないというのもよくありませんが、Windowsを使っているほうが、「センス」が研ぎ澄まされる気がします。
マシンのウィークポイントを技で補って、強いマシンに勝つ、という構図よくあります。
- ミスファイアリングシステムまで搭載した高性能なランエボの須藤京一より、拓海のハチロクの方が速い
こう聞くと、拓海のほうが運転がうまいと思いますよね。
そこにエンジニアの「人間」に対する信頼が生まれるのではないかと思っています。
世のMacエンジニアを恐れずにディスってみる
ここでは、私が勝手に思う、世のブログやYoutubeなどで露出しているMacエンジニアの方の意見をディスってみます。
あくまで個人の意見です。
デザインが良いことを必ずメリットに持ってくる
Macの方が良いという記事のポイントに、必ず「デザイン」を持ってきます。
これ水増し行為じゃないんですか?
仕事にデザイン関係ないっしょ!(業界による・・・・)
Mac使ってます感が、仕事のパフォーマンスに直結するならいいですが、そんなシーンはあまりないと思います。
初心者は使用用途が定まっていないことが多いから、Macを勧めないでほしい
初心者にMacをオススメしないのは「使用用途が定まっていないと、Windowsの芝が青く見える」ということです。
やることが決まっているなら絶対Macがいいですが、あれもこれもという場面で、必ずWindowsならできるのに、っていうシーンが待っています。
だから、「俺はMac一択だぜ」という意見は、初心者向けではないと思います。
初心者は「使用用途が定まっていない」ことが多いのは、経験則的に間違っていないと思います。
実はWindowsだったら対応できたのに、という経験してますよね?
iOSアプリをビルドすることはMacじゃなきゃほぼできないと言っていいです。
でも前段で話したように、Windowsでできないことより、周辺機器やフリーウェアの豊富さ、筐体の選択肢など、Macでできないことって多いと思います。
私の結論
仕事はWindowsに決定
エンジニア業でもWindows一択です。
マルチメディア系の業務はMacの方が都合良さそうな感じはあるので、マルチメディア系業務が多くなってきて、お金に余裕があったらMac買います。
でも、多分Windowsでもできるので、相当悩むと思います。
Macが手元にないことはあっても、Windows機が手元にない状態はあり得ないです。
スマホの代わりにMacはありかも!
スマホってスペックが低く、文字入力はやっぱりキーボードが欲しい。
Bluetoothキーボードを持ち歩くのも面倒なので、すかさずMacを取り出してちょいちょいと作業する、っていうのはありです。
ポケットに入らないのですが、iPadを持ち歩くくらいなら、MacbookAirを持ち歩いた方が対応できることは多そう。
Windows のモバイル向けだと、スペックが低くなります。
持ち歩くという点で、軽快さや、限定的な使用用途という面ではMacの方が分がありますね。
とはいえ、スマホじゃなきゃできないこと(多要素認証やFelica、そもそも通話やSMSなど)もあるので、完全にMacに移行はできないですが、低スペックスマホと、MacbookAirの2台持ちは最強かもです。
とはいえ、スマホ代わりにPCを検討したとしても、MacbookAir と ミドルレンジの Windows機 のモバイル性にさほど違いはないと思うと、高いMacを買うより、Windows機を買っちゃうと思います・・・・
もしかしたら、 ChromeBook という選択もありかも・・・・